麗人悩み~女性の疑問を解決

女性の悩み、妊娠・出産や恋愛などへの新鮮な情報や悩みへの回答。また、妊娠時の栄養補給への葉酸サプリ摂法などをご紹介しています。容姿端麗の女性にも悩みはあるものです。

ベビ待ちの女性はサプリから1日400μgの葉酸を摂るのが望ましい

近ごろ世間を騒がせているワードのひとつに「妊娠菌」「妊娠米」がありますが、フリマサイトのメルカリに「妊娠菌たっぷりの妊娠米」といった出品が相次ぎ、運営者が削除に追われているそうです。

そもそも妊娠菌なんていう菌が存在するわけもなく、いったい何の事かと思いますが、どうやら古くからある子宝ジンクスの現代版のようです。

昔から妊婦さんのお腹をなでると子宝に恵まれる、などどいいますが、こうしたジンクスの中に「おにぎり」や「ゆでたまご」は子宝に恵まれるというものがあるらしく、特に妊婦の握るおにぎりは霊験あらたかなのだとか。

誰が考え出したものはわかりませんが、「妊婦のおなか効果」と「おにぎり用のお米」を結びつけ、「妊娠菌がついたコメ」として広まったようです。

最初に始めた人は商売のつもりではなかったのでしょうけど、以外にも購入する人が多いため「小遣い稼ぎ」を目的とした詐欺まがいの出品が急増したようです。

ネットではほかにも「妊婦が書いた赤富士」や「妊婦が育てた子宝草」、「うさぎのお守り」なども子宝グッズとして人気があるようです。

しかし、「妊娠菌」や「妊娠米」に至ってはジンクスの域を逸脱し、詐欺の類といっても過言ではないでしょう。

本気で妊娠を望むのであれば、ジンクスなどに頼らず、もっと現実的な妊活に目を向ける必要がありそうです。

 

37兆個の細胞の中でもっとも大きな細胞は卵子

つい最近まで、私たちの肉体は約60兆個の細胞からつくられているといわれていました。

この60兆個説では、ヒトのおおよその体重を60kgと仮定するならば、その容積は60リットルとなり、細胞の大きさを一辺10ミクロンとすると約60兆個となる、というかなりアバウトなものでした。

この説に疑問を持ったイタリアの生物学者らが過去の文献を調べたり、数学的なアプローチから計算しなおしたところ、人体の細胞数はおよそ37兆2000億個となりました。

この数字も確実なものではありませんが、実際はこれまでいわれていた60兆個よりもかなり少ないであろうことがわかりました。

これら37兆個の細胞の中でもっとも大きな細胞は「卵子」で、直径はおよそ0.1mm、肉眼でも見ることができるくらいの大きさです。

細胞の中にはDNAを格納する細胞核のほかにさまざまな小器官があり、細胞の活動を支えています

細胞核の中には人体を構成する多様な機能を持った細胞の設計図がDNAによって書かれており、長いひものようなかたちで細胞核の中に格納されています。

 

身体を構成する細胞の種類。

 

 

人間の身体は約60兆個の細胞から構成されていると細胞図。

参考:看護roo

 

生物の細胞の「核」の中にある染色体にDNAは織り込まれています。

参考:文部科学省 放射線副読本

 

精子と卵子は染色体が半分になる減数分裂により分かれます

細胞が分裂するとき、染色体もふたつに分かれてそれぞれが別の細胞質を形成しますが、これを細胞質分裂といいます。

ふつう私たちがイメージする細胞分裂がこれで、染色体がふたつに分かれたあと、失われた部分が元の通りに復元されて、まったく同じ染色体をもつ細胞が分裂して増えていきます。

ところが、精子と卵子の場合、染色体は増えるのではなく半分になる「減数分裂」によって分かれていきます。

精子や卵子といった生殖細胞は受精によって、父親と母親双方の染色体を合わせることで遺伝子の組み換えが起こります。

父母双方の遺伝子のうち、より環境に適した遺伝子を受け継ぐことで生存競争を有利にしつつDNAの継承が行われるのです。

ふつう細胞は22対44本の常染色体と2本の性染色体を持ちますが、生殖細胞は分裂すると22本と、XまたはY染色体のどちらをひとつ持つ「一倍体」となります。

 

卵細胞や精細胞。

参考:卵子、精子の発生と成熟

 

精子や卵子の胚細胞はお母さんのおなかの中にいる間に形成されます

精子のほうは精祖細胞の状態で活動を休止し、思春期になると細胞の分化が再開され、精子を作り始めます。

一方の卵子はもう少し複雑で、母親の胎内にいるあいだに第一次減数分裂を開始し、一次卵母細胞となったまま活動を休止します。そして思春期を迎えると第一次減数分裂が完了し、排卵が始まります。

この過程で卵子が精子と大きく異なるのは、精祖細胞は細胞質分裂することで新たな精祖細胞をつくることができるため、常に「新しい精子」をつくることができますが、卵子は減数分裂だけを繰り返すので、排卵のたびに卵子の数は減っていき、最終的に卵子が枯渇して閉経となります。

お母さんのおなかの中にいるうちに卵母細胞は第一減数分裂を開始しその前半で休止状態に入ります。

参考:産婦人科の基礎知識

 

母親の胎内にいる頃つくられる原始卵胞は600~700万個ですが、出生するころには約200万個まで減少し、初経を迎える思春期の頃には30万個ほどに減っています。

女性が一生の間に排卵する卵子の数は多くても500個ほどで、1回の排卵周期には数十個の卵胞が発育しますが、排卵されるのはそのうちの1個だけです。

妊娠中は排卵が停止するの卵胞は温存されますが、妊娠期間がないまま年齢を重ねることは、そのぶん卵子の数が早く減ることになります。

 

ミトコンドリアの機能低下で卵子は老化、妊娠力低下します

また、15歳の頃の卵子は作られてから15年しか経っていませんが、30歳の卵子は30年の年月を経ています。

長い時間の経過の中で、細胞の状態は必ずしも良好に保たれているとはいえず、細胞のなかに不要なたんぱく質や異物などが蓄積して劣化することがあります。

中でも細胞に必要なエネルギーを産生するミトコンドリアが機能低下を起こすと、卵子は老化して妊娠力も低下してしまいます。

年齢による卵細胞数の変化。

参考:日本生殖医学会

 

細胞の経時的な劣化は卵子だけに起こることではなく、全身の細胞で日常的に起こっていますが、劣化はミトコンドリアの機能低下だけでなく、分裂の際に染色体のコピーミスを引き起こし、細胞ががん化する引き金にもなります。

 

細胞の劣化を防ぐ生体機構オートファジー

オートファジーといえば、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した東京工業大の大隅栄誉教授の名前と共に、記憶している方も多いのではないでしょうか。

オートファジーは自食作用とも呼ばれ、細胞の内部にオートファゴソームという膜が発生して細胞内の小器官や不要なたんぱく質を取り囲み、そこにリソソームという別の小器官が結合し、分解酵素を分泌して膜の内側にあるたんぱく質を分解します。

そして、分解された小器官等のたんぱく質はアミノ酸として細胞内で再利用されるのです。

 

オートファジーでは細胞内で取り込んだ空間をまるごと消化するため、バルク分解系と呼ばれています。

参考:MBLライフサイエンス

 

オートファジーはほとんどの真核生物にみられる機構

飢餓状態や異物の侵入などに遭遇することで起こると考えられています。

なんらかの要因で細胞内に異常たんぱくが蓄積するなどした場合にもオートファジーが発動しますが、近年の研究で、オートファジーが受精卵の発育や卵子の品質維持についても欠かせないことが分かってきています。

卵細胞は受精直後から分裂を経るに従い、母親由来のたんぱく質から受精卵自身による胚性たんぱく質に入れ替わります。

東京大学の研究チームがマウスの受精卵を用いて調べたところ、細胞内では受精直後からオートファジーが活発になることがわかりました。

受精後の卵子の状態を、オートファジーが起こらないようにしたマウスのものと比較してみたところ、オートファジーが起こらない受精卵は母性たんぱく質が分解できず、着床前に分化が停止して死んでしまいました。

このことから、受精直後にオートファジーが活性化されないと、母性由来のたんぱく質が分解されず、胚由来の新しいたんぱく質合成に必要なアミノ酸が供給されないため、分化が進まないために細胞死を迎えるのではないか、と考察されています。

受精後4時間目頃より オートファジーが活発化し、これが母性タンパク質の分解の重要な機構となります。

参考:東京大学 水島研究室

 

一方、この研究の考察をもとに、通常の細胞に働く低活性のオートファジーが、未受精卵に対してどのような影響を持つか、ということも研究されています。

放射線医学総合研究所ではマウスを使い、オートファジーの発現を制御することで卵子に与える影響を評価しました。

その結果、オートファジーを起こさないように操作したマウスの卵細胞内には、異常たんぱく質と脂肪滴が増加することが確認されました。

この状態は老化したマウスや高カロリー食で飼育されたマウスに起こる状態に似ています。

また、高カロリー食を与えたマウスは通常のマウスよりも排卵される卵子の数が多く、増加した排卵卵子は、本来排除されるべき低品質の卵子が卵巣内に残りされたものかもしれない、と考えられます。

いすれにせよ、オートファジーが起こらないと卵子の品質が低下すること、オートファジーの発現には加齢やカロリーが関係することが明らかとなりました。

オートファジーは古くなって傷んだ小器官を分解、再利用するためのリサイクル作用ともいえますが、他方、細胞が分裂する際に染色体を安定させるためにも欠かせないことがわかっています。

 

オートファジーは長寿遺伝子サーチュインの発現によって活性化されます

サーチュインの発現は飢餓に関連しているといわれています。

長年サーチュインを研究しているハーバード大のデビッド・シンクレア教授は、カロリー制限と運動によってサーチュインは活性化されるとしていますので、妊娠を望む方は適度な運動と腹7分目程度の食事を心がけるといいでしょう。

糖質や脂質などから摂るカロリーは控えつつ、たんぱく質は十分に摂り、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が不足しないようサプリメントを積極的に利用しましょう。

 

ベビ待ちの女性は葉酸やビタミンB群の不足に気をつけてください

なぜベビ待ちに葉酸が不可欠なのかは後ほどご説明します。

通常、DNAは細胞核の中に不規則な状態で格納されていますが、細胞が分裂する際にはぎゅっと凝縮して分裂しやすいかたちに変化します。

凝縮したときの第8染色体はDNAの二重鎖が50mmもの長さを持ちますが、この状態は東京スカイツリーの高さと同じ長さの糸を乾電池のサイズに折りたたむのと同じ圧縮率なのだそうです。

 

染色体凝縮の概念図と体細胞分裂における染色体サイクル。

参考:Wikipedia

 

ビタミンB群の仲間である葉酸とビタミンB12はDNAのコピーに欠かせない化合物

細胞質分裂では、凝縮した染色体がふたつに分かれて各々がコピーを作りますが、実はDNAのコピーを作るときに欠かせない化合物があります。

この化合物を欠くとDNAのアデニンやグアニン、チミンなどが合成できず、細胞分裂が盛んな組織では深刻な機能不良を招くことがあります。この重要な化合物こそビタミンB群の仲間である「葉酸」と「ビタミンB12」です。

 

葉酸は70年ほど前にホウレンソウから発見された

そのため、この葉酸という名がつきましたが、実際にはホウレンソウなどの緑黄色野菜以外にも、果物や大豆、レバーなどに多く含まれています。

しかし、食品に含まれる葉酸はとても壊れやすく、調理や保存の過程で失われてしまい、油断をすると不足しがちな栄養素です。

 

葉酸の主成分は「グルタミン酸」が複数結合した「ポリグルタミン酸」

体内でつくられる酵素によってばらばらにされた「モノグルタミン酸」にならないと吸収することができません。

このため、天然の葉酸から摂取できるモノグルタミン酸は、食品に含まれる量の25~80%程度といわれています。

 

厚生労働省は1日摂取量として240μgを、妊娠中はさらに240μgを追加を奨励しています

また、妊娠を望んでいる女性や妊娠の可能性がある女性については食事のほかに、サプリメントなどで1日400μgをプラスして摂取することを奨励しています。

なぜ、これほどまでに葉酸は重要なのでしょうか。

私たちの筋肉や皮膚、内臓、髪の毛などはすべてたんぱく質からできていますが、たんぱく質を構成するアミノ酸のひとつであり、体内で働く重要な抗酸化物質グルタチオンの構成成分でもあるシステインは、必須アミノ酸のメチオニンから生成されます。

しかし、メチオニンからシステインが生成される過程で、有害なホモシステインが発生します。

ホモシステインは葉酸やほかのビタミンによって再びメチオニンに代謝されるのですが、葉酸不足などで代謝がうまく働かないと、血液中のホモシステイン濃度が高まります。

ホモシステインは酸素と反応して活性酸素を発生させ、血管の内皮に血栓や動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞、認知症などの原因となります。

葉酸は一連の代謝の過程でDNAやRNAの合成に不可欠な補酵素として働く一方で、有害なホモシステインを無毒化するサイクルにも欠かせない物質です。

遺伝子検査をもとにメチレーション回路を回す治療の事をニュートリジェノミクスと言います。

参考:医科歯科連携診療普及協会

 

ホモシステインは葉酸の不足によって高濃度化します

しかし、葉酸に作用する代謝酵素の活性が低い場合にもホモシステインが増加します。

遺伝的に葉酸代謝酵素の活性が低い人は、ホモシステインの影響で血管疾患のリスクが高いほか、妊娠時に胎児の染色体異常が発生するリスクが高く、流産しやすい傾向にあります。

また、葉酸が触媒するメチオニンの代謝経路ではDNAやRNAにメチレーション(メチル化)が行われます。

「メチル化」とはDNAにどの遺伝子を発現させるか識別するための目印のようなもので、メチル化が正しく行われないとDNAは正しくコピーされず、細胞分裂を妨げてしまいます。

メチオニンの代謝にはビタミンB12とB6が協働していますので、葉酸だけでなく他のビタミンB群も適切に摂取する必要があります。

DNAメチル化の維持には、葉酸が重要な役割を果たしていることが知られています。

参考:国立がん研究センター

 

まとめ

厚生労働省が推奨する通り、妊娠を望む女性はサプリメントから1日400μgの葉酸を摂るのが望ましく、細胞分裂とホモシステインの除去にはビタミンB12、B6、B2も欠かせません。

この点、ベビ待ちのみなさんから人気の高いベルタ葉酸サプリはうってつけの商品と言えるでしょう。

なにしろ、葉酸400μgはもちろんのこと、ビタミンB12 、B6 、B2も、ベルタなら一度に摂れてしまいます。

ほかにも大麦若葉やケール、桑の葉やモロヘイヤなど健康野菜がぎゅっと濃縮されています。プラセンタやコラーゲンなどの美容成分も配合されていて、必要な栄養素を手軽に補給できます。

いかがでしたでしょうか。

フリマサイトで妊娠米を買うくらいなら、ベルタ葉酸サプリを購入するほうがいいと思いませんか?

おまじないやジンクスよりも科学的な根拠に基づいた継続的な努力こそ、ベビ待ちの皆さんにとって真に必要なことだと思います。